ブックタイトルMedetta! Vol.27 WINTER 2019
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Medetta! Vol.27 WINTER 2019
教員時代の教え子たちも駆けつけて、開店準備を手伝ってくれたという。宮本さんの人柄、教員と生徒の信頼関係がうかがえる。街にはコーヒーが欠かせない。新しいコーヒースタンドや老舗の喫茶店。コーヒー片手にほっと一息付ける場所。ショップのオーナーやスタッフと他愛もない会話を交わす。そんな何気ない時間が、街の魅力を気づかせてくれる。またひとつ、コーヒーに魅了された若者がお店を開いた。宮本賢一朗さんは、大学生が運営するカフェ「iira」立ち上げの発起人のひとり。今でも「iira」は学生たちに引き継がれ営業している。宮本さんが参加した学生団体は映画の上映会や、レクリエーションなど学生が地域社会と関わり、交流する活動を行っていた。その活動の延長線上に生まれた「iira」にて初めて、人にコーヒーを淹れて提供することを経験。せっかく飲んでもらうならおいしいコーヒーを淹れたいと、宮本さんは独自に研究を始めた。大学を卒業後体育教諭として働きつつ、山梨の新しいコーヒー文化を牽引するカフェ、コーヒーショップの先輩たちにコーヒーについてアドバイスを求め、ラテを淹れる勉強会に参加。イベントにも積極的に出店してコーヒーを淹れ、教員をやめて甲府のコーヒースタンドで約2年勤めたのち、都内のショコラティエにバリスタとして働くなど経験を積む。そこで、コーヒーが好評を得たことが自信につながったという。コーヒーカルチャーの世界的な流行を発信する本場北欧へも足を運ぶ。ノルウェー・オスロを始め3 ヵ国、8 都市のカフェやロースターを回り、その技術の高さを目の当たりにした。自分のお店を作ることを決意し、甲府に戻るとさっそくテナントを探しD.I.Y. でお店づくりを始めた。「コーヒーが好きな人はもちろん、コーヒーが飲めなかったという人にもそのイメージを越えるおいしさを提供したい」と話す宮本さん。コーヒーを片手に、実りある時間を過ごしてほしいという思いがある。老若男女が気軽に訪れ、憩いの時間を過ごす。そんな場所にはコーヒーが似合う。ripenameコーヒースタンド05concept★ ★ ★ K o f u c i t yM E D E T T A I S S U E64