ブックタイトルMedetta! Vol.26 Autumn 2019
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Medetta! Vol.26 Autumn 2019
―まず、Medetta読者に向けてあらためてSAIKIさんのプロフィールを教えてください。SAIKI:BAND-MAID というバンドのボーカルをやっています、SAIKI (サイキ)です。BAND-MAIDは2013年結成の5人組バンドで、わたしのほかに、ギター/ボーカルの小鳩(コバト)ミク、リードギターのKANAMI(カナミ)、ドラムのAKANE(アカネ)、ベースのMISA(ミサ)がいます。―他のメンバーは山梨出身というわけではないんですよね?どのようにしてBAND-MAIDは結成されたのでしょうか?SAIKI:山梨出身はわたしだけです。もともとメイドカフェで働いていた小鳩が、メイドとハードロックが好きで、そういったコンセプトのバンドをやりたいと結成されたんです。同じ事務所に所属していたわたしに、事務所を通してボーカルとして参加しないかという声がかかり、BAND-MAIDとして活動することになるんですが、そのときはまだメイド服を着るとか、コンセプトも何も知らなかったんですよ(笑)―メンバーとの対面はどのような感じでした?SAIKI:個別に会っていったんですが、割とみんなまともな人たちでメイド姿のイメージはなかったんです(笑)最後に小鳩に会ったんですけど、彼女が“ハト”なんですね。語尾の最後に「―ポ」と付くんです。ハトなんで(笑)そのときに「ん?」ってなって。とにかくツッコみどころが多くて(笑)最終的にはお披露目となるライヴの日にちが決まった状態で、初めてメイド服を着ることとコンセプトを知らされたんです。当初は戸惑いましたね。でも諦めることはしたくなかったし、チャンスでもあると思ったのでやることに決めました。― SAIKIさんはもともと歌手を目指していたんですよね?バンドの経験などはありましたか?SAIKI:幼い頃から歌手になりたいという思いがありました。でもバンドに所属した経験はなかったですね。―影響を受けたアーティストはいますか?また、どんな音楽が好きだったんですか?SAIKI:安室奈美恵さんが好きで、幼い頃から影響を受けていました。小学校3年生から甲府のダンススタジオに通ってダンスをずっとやってました。日本のロックバンドも好きで聴いていましたし、高校生の頃はK-POPにハマっていました。―他に自分の夢を叶えるためにしていたことはありますか?SAIKI:人前で歌うことが好きでしたし、そういう機会で歌う経験をさせてもらっていたおかげでステージに立つ感覚には慣れていました。わたしが子どもだったこともあるんでしょうけど、山梨の応援してくれる人たちにあたたかく見守られて、育ててもらった感はあります。―そこからどのようにして今の事務所に?SAIKI:親と一緒に東京に出かけたときに今と別の事務所にスカウトされたんです。それがたまたま憧れの安室奈美恵さんと同じ事務所で。入ることに決めて、山梨と東京を行き来しながらレッスンに通っていました。そのレッスンの合間に熱心に声をかけてくださって、今の事務所に決めました。―憧れのアーティストと同じ事務所だったのになぜそうしたのでしょうか?SAIKI:わたし、ステージに立ってもこのままなんですよ。そのままのわたしの個性を表現したかったんです。それができるのは今の事務所かなと。BAND-MAID自体、個性を大事にしているバンドで、メイド服も小鳩がメンバーそれぞれの要望を丁寧に汲み取って、楽器が弾きやすい仕様だったり、好きな要素を盛り込んでくれたり一点一点個別にオーダーしてくれています。それぞれの個性とバンド全体のイメージのギャップがBAND-MAIDのコンセプトであり、魅力でもあります。―今はヨーロッパツアーやアジアツアーなど、9月には北米ツアーが始まり、グローバルに活動していますがその状況をどんな風に感じますか?日本のファンと比較してみてお客さんの反応の違いはありますか?SAIKI:自分がバンドに所属して、ツアーで海外を回ることは全く想像してなかったですね。ファンベースは日本が多いんですけど、ヨーロッパツアーは4度目になり、ファンの方が「おかえり」って言ってくれるのは嬉しいです。積極的にSNSなどで発信してくれたり、日本の結束感とは違った盛り上がりがあって、レスポンスが早い印象があります。BAND-MAIDが海外でバズったのも、日本のカルチャーを紹介しているアメリカ人の方がブログで紹介してくれたのがきっかけなんです。日本のオタク、アニメなどのサブカルチャーにフォーカスした「サクラコン」というフェスイベントを主催している方で、そこにゲストとして招待してもらったのが海外の初めてのライヴでもあります。―音楽活動を通じていろいろな場所に行っているSAIKIさんですが地元山梨にいたころはどんな風に過ごしていましたか?SAIKI:高校生の頃は甲府の街にプリクラ専門のゲームセンターがあって、友達とよく撮りに行ってました。あとは温泉が好きです。山梨はいろんな地域に温泉がありますよね。今でも帰ってきたときは家族や友人とよく行っています。―最後にSAIKIさんにとって山梨はどんな場所でしょうか?SAIKI:帰ってきて、家族や懐かしい人たちと過ごすのがわたしにとってはすごくリフレッシュできる時間ですしリラックスできますね。あと、富士山が好きなんです。山梨ならどこからでも富士山が見えるじゃないですか。東京からも晴れているときは富士山が見えるので、力をもらっています。故郷でありパワースポットでもある場所です。45