ブックタイトルMedetta! Vol.25 Summer 2019
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Medetta! Vol.25 Summer 2019
そこにある希望。人々を照らすアートの灯0031993 年にオープンしたギャラリー。リノベーションという概念もなかった当時に古材を使ってこの空間を作りあげたのは、木村二郎さんと三好悦子さんのふたり。現在は「えっちゃん」の愛称で親しまれる悦子さんがギャラリーを運営している。長年のパートナーだった木村二郎さんは2004 年に他界されてしまったのだが、トラックスに置かれた家具や、窓に書かれた“HOPE”の直筆の文字が残されている。時を経て今もなおトラックスの空間に木村二郎さんの手仕事と温もりが息づく。トラックスでは地元の陶芸作家から、著名な日本の現代アーティストたちが個展をたびたび開いている。25 周年記念の展示では安野谷昌穂、五木田智央、角田純、川内倫子らが合同展を開催。他にも、SIDE COREというストリートアートの文脈を持った若手アーティスト集団の合同展など世代、ジャンルを問わず、洗練された感性がトラックスには集まる。取材時には、若くしてロンドンに渡り、大手ファッションブランドともコラボレーションするAruta Soup のソロエキシビション『FALLUN』が開催されており、5 月~ 6 月にかけて坂口恭平の展示『tentacles』が開催される。空間とアートの他、とてもおいしいと評判だった悦子さんの料理を、今年からは東京からやってきた高橋栞さんが受け継ぐことになった。現在、トラックスにある小ルームでカフェ営業を始めている。八ヶ岳新鮮野菜と湧水を使ったハッピーになれるランチセットをぜひ一度食べてみてほしい。Gallery Trax67