ブックタイトルMedetta! Vol.23 2018 Winter 電子版

ページ
74/84

このページは Medetta! Vol.23 2018 Winter 電子版 の電子ブックに掲載されている74ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。

ActiBookアプリアイコンActiBookアプリをダウンロード(無償)

  • Available on the Appstore
  • Available on the Google play

概要

Medetta! Vol.23 2018 Winter 電子版

クラウドファンディングでは、ふるさと納税と同じように支援すると税金の控除が受けられ、返礼品ももらえてお得。地域の課題解消にも一役買っている。「笛吹マスタード工房」は法人化し、本格的にマスタードを販売展開していく。地域おこし協力隊として山梨県笛吹市にやってきた風間さん、八木さんは、捨てられてしまう農作物を有効利用できないかと考えていた。6次産業(農林漁業者、食品加工、流通・販売、順に1次産業、2次産業、3次産業を掛け合わせ農林水産業の活性化、農山漁村の経済を豊かにしていこうとする取り組み、経済活動のこと)セミナーが甲府で行われた際、風間さんたちも参加。講師を務めたフレンチのシェフが、ワイナリーも多く自然が豊かな笛吹市はフランスの農村文化に通じているという話をしていたことをヒントに、ワインとともにフランスの人々に愛されるマスタードに目を付けた。昨年、自生するほど生命力が強いマスタードの原料であるカラシナの栽培を遊休農地を利用して開始。今ではワインビネガーなどの酢を使って作られるが、起源を辿ると未熟ブドウ果汁を使っていたとのこと。ルーツに基づき、果汁を絞るための未熟ブドウは、ブドウ栽培の際に間引きをして不要となってしまうものを笛吹市の広報を通じ地域の農家から募った。こうしてカラシナの種まきから約1年を経て、試行錯誤しながら笛吹印のマスタードが完成した。お披露目会では甲斐サーモン(大型のニジマス)や鶏肉などと合わせ提供され、好評を得た。酢を使わない果実由来のマスタードなので酸味が強くなく、マイルドで丸い味わいが特徴だ。スタンダードタイプとワイン風味、スモモ風味の3種類のバリエーションが完成しており、スタンダードタイプは笛吹市八代町の農産物直売所での販売がスタート。また、「ふるさとチョイス」というふるさと納税のポータルサイトで、クラウドファンディングを行って資金を募っており、笛吹マスタードを返礼品として受け取れる。スモモ風味とワイン風味はサイト限定の商品で、募集期限は2018年12月31日まで。100%笛吹市産の原料を使い、伝統の製法で作られた純国産マスタードの味わいをぜひ試してみてほしい。笛吹印の純国産マスタードぴりまるけ(笛吹マスタード工房)笛吹市八代町北1626 Tel:050-6874-0139 http://fuefuki-mustard.comFUEFUKI MUSTARDKOUBOU笛吹マスタード工房74