ブックタイトルMedetta! Vol.20 2018. Spring 電子版

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概要

Medetta! Vol.20 2018. Spring 電子版

S I I T O のことともの糸を作り出すには撚りをかける撚糸という工程が必要である。膨大な長さのナオロンを撚糸できる工場を探し回り、辿り着いたのは同年代の四代目が営む和歌山の撚糸工場だった。新しいものづくりに対し楽しみながら、惜しみなく技術と知識を注ぎ込んでくれたという。撚糸されたナオロンをその後、ニッティングし、洗いをかけて染める。現在染めの工場は見つかっておらず、山梨県市川三郷町にある大直の自社工場で谷﨑さんを中心に染められている。SIITOが目指すのはずっとそばに置き、大切に使いつづけたくなるもの。安価で大量生産されたものが溢れるなかで、あえて手間と時間とコストをかける。「ファッションやライフスタイルの消費行動そのものを見直し、日本の技術とものづくりに関心を持つきっかけになってくれたら。」製品を通じスマートにメッセージを伝えたいと語る。2018年1月。初披露の場所に選んだのはパリの「MASON&OBJET」。SIWAの海外初の展示会も同じ場所、同じ展示会だった。10年の時を経て、SIWAを通じて出会った人々や、バイヤーたちの目にどう映るのか。そして素材に対して感度の高いフランス人の反応、その声を聞きたかったそうだ。SIITOは日本のものづくりの技術の高さへの賞賛と敬意、そして新たな課題を得た。4月、日本での発表の機会を予定しているとのこと。プロダクトだけではなく、素材単体としても販売を考えている。「手間ひまかけていることを押しつけるつもりはありません。ハッピーな空気を運んでくるようなデザインで、生活をポジティブに変えるようなアイテムとなれれば嬉しいです」と愛さんは語る。和紙の糸がつなぐ未来。今後の展開も楽しみだ。68