ブックタイトルほぼハッピーマガジン Medetta! Vol.005 電子版

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ほぼハッピーマガジン Medetta! Vol.005 電子版

Wordsあふれる言葉の中で、今でも心に残るメッセージがあります。あの日の私に元気をくれた言葉は、きっとほかの誰かも勇気づけ、パワーを与えてくれるはず。私が出合った、そんな大切な「言葉」を毎回ご紹介しますtext /桜井栞菜忘れられないWords私を元気にしてくれたMessageMedetta学ぶ心さえあれば、万物すべてこれわが師であるできるのです。学びの機会は、なにも特別なところではなく、日常のささいな場面にいっぱいあるのでしょう。 娘が小さい頃、一緒に摘んだ草花の名前やその特徴について辞典などで調べながら、押し花にしていました。娘が大好きだったのがカタバミ。ハート形の葉っぱが3枚付いた多年草です。クローバーより葉がきちんとハート型になっていて、とってもかわいい。夜になると、水分を逃がさないように、葉を中央で折るように閉じるんだとか。まるで眠っているようなその姿を想像して、娘と胸をワクワクさせたものです。花言葉は輝く心。文字通り、カタバミについて少しずつ知っていく娘の心は輝いて見えました。こんなこと、学校で習ったかしら…と思いながら、娘と調べて初めて知ったことは、 パナソニックを一代で築き上げた創始者、経営の神様と呼ばれた松下幸之助氏のこの名言は、私の座右の銘。学生時代は“卒業”という節目があり、自分の成長を確かな形として残すことができました。社会に出ると、毎年4月には入社式が行われ、期ごとに決起大会なるものがあったり、昇給昇格といった評価の基準も明確に。でも結婚して、退職し、職業欄に“主婦”と書くようになると、突然なにもなくなってしまうのです。自分の成長をはかるものさしも、評価してくれるものも…。 でも、大切なのは、学びたい、学ぼうとする気持ちなんだと、この言葉は教えてくれました。物言わぬ石や流れる雲だって、なにかを教えてくれる。この世の中のものすべてが師となり得るのだと。そう、いくつになってもまだまだ成長は今でも私の小さな宝物です。 知っていても、なんの得にもならない、と思うこともあるでしょう。でも単なる知識ではなく、そのささいな事柄や会話からはっとさせられたり、貴重な教えとなったり、なにかを考えるきっかけになったり、心がちょっぴりハッピーになったり。 学ぶ心…それは何気ない毎日の片隅に転がっている小さな宝石に気付き、その輝きを感じることのできる、真っ白でやわらかな心なのではないでしょうか。机に座って教科書を広げていたあの頃を卒業してからこそ、本当の学びが始まるのです。そして、そこに卒業はないのです。 あなたのこれからの師は、ほら、すぐそこに!58